料理をするのは食材をより美味しく食べる事が主な理由だ。あとはそのままでは食するのに適さない食材を食べられる状態に変化させること。生のまま食べては危険な食材なども多くある。
既に食べられる状態にあり、手を加えなくても美味しい食材であれば、わざわざ料理する必要もない。
だから、木からもいでそのまま食べて美味しいリンゴであれば、料理しないでそのまま食べればいい。
しかし、そのまま食べて美味しい食材を、手を加える事でより美味しくする事が、料理の本質だ。「料理」とは、「理(ことわり)」を「料(はかる)」と書いて料理なのだ、と教わった。
木になるリンゴをそのまま食べるでなく、手を加え、他の様々な食材、料理の道具、そして技術を駆使して美味しいアップルパイを作ること、それが理を料るということだ。